2013年6月28日金曜日

第609話 マンハッタンからのメール (その1)

昨夜、ふるさとへ帰る友人を上野駅に見送ったあと、
独り御徒町のガード下で飲み直した。
ほろ酔い気分をよいことに自宅まで歩いて帰り、
PCを開けてみると、マンハッタンより1通のメールを着信。
センダーは女料理人の盟友・K美子だ。
以前にも紹介したから、ご記憶の読者もおられよう。
彼女とはかれこれ二十有余年のつき合い。
気心を知り尽くした仲で、まあ、妹みたいなもんかな。

帰宅後、菊正宗をレンジでチンして飲んだものだから
ほろ酔いどころではなくなってきた。
それでもコレを書き上げねばならない。
ただ今、時刻は本日の午前1時過ぎ、やれやれ。
スペースを埋めようというつもりはないが
ちょいとしたニュースにつき、
彼女から届いたメールを紹介してしまう。
もちろん、了解なんかとってるヒマなどありゃしない。

岡沢さん、お元気?
日本は梅雨なのかな? NYは暑いです、ここ数日。

岡沢さんに昨秋、浅草で会って「神谷バー」で私が
ぶーぶー文句言ってた、プロモーションを受ける事になったの。
ポジションは同じシェフがもう一件出す、
フレンチレストランの sous chef。
(とは言え、7人も sous chef がいるうちの一人)

その店の、NY TIMES のレビューが出ました。
絶対2スター欲しかったのに1スターにとどまり、
うちのシェフ曰く、"worst review in my life" の内容に
当人は相当ショック受けている。
サイドの私たちも愕然としたものの、
修正できるもんでもないし、もう運命としてあきらめるしかない。

わたしのここでのポジションは "production sous chef "。
店のプロダクツに一貫性を持たせるため、
仕込み専門でとにかく、一日中料理してる役。
記事の中に出てくる、Tripe 、Bouillabaisse などは
私が仕込んだもので、悪くは書かれてないんだけど。。。

これがもっといい感じの記事で
おかざわさーん、見て見て! みたいのだったら
もっとよかったんだけど、そうこなかったところが残念。
まあ、近況報告として読んでみてください。
店の写真とかもあるし・・・。

岡沢さんはどうしてる? 
プッチ(注:ウチの猫デス)も元気?
楽しく飲み食いしてますか?
夏は夜風に吹かれながらのビールが最高。
わたしもまた浅草に行きたいヨ。

であったが、現時点ではまだ、
NY TIMESの記事を読んでいないんです。

=つづく=