2013年6月18日火曜日

第601話 南北アメリカ大陸から (その1)

今日は久々にスポーツ・ネタです。

先の週末、日本スポーツ界の将来を占う、
大変に重要な二つのイベントが海外で行われた。
明暗分かれる結果となったが
ちょいとばかり振り返ってみたいと思う。

かたや南米はブラジルの首都・ブラジリア。
こなた北米は合衆国建国の地、ペンシルヴァニア。
そう、言わずと知れたコンフェデ杯と全米オープンである。

まずはサッカー日本代表VSブラジル代表。
いや、参ったヨ、親善試合は別として
公式戦でここまでたたかれたのは実に久しぶり。
手も足も出ないとはこのことだった。
もっともサッカーで手を出すと、
豪州が本田にくれたPKみたいな事態を招くけどネ。

日本オフェンスの弱点は何十年も言われ続けている決定力不足。
これがここ数試合、殊にヒドい。
ディフェンスはパワーと高さと走力不足の三重苦。
テクニックで巧みに攻めてくる相手には何とか対処できても
力でグイグイくるタイプにはからっきし弱い。
ツキに見放され続けているGK川島も気がかりだ。

試合後、DF長友が語ったように彼我の差は中学生とプロそのもの。
昨年末に対戦したときより、明らかに差は拡がっている。
豪州戦後に本田が提起した個々の力を高めていくことの
重要性があらためて浮き彫りにされたのだった。

長友のコメントは悲惨な現実を前にした自虐的な嘆き節。
一方、本田のは将来像を見据えた建設的な苦言。
さすれば、涙をふいて明日に向かうしかない。
とは言うものの、
これが一朝一夕に解決しないのは誰もが知っている。

日本中に蔓延(まんえん)していた浮かれサッカー熱は
頭からザバーッと冷水を浴びせられたが
ここで選手もサポーターもめげる必要などない。
必要などないがW杯まであと1年、
個の力の上乗せはできない相談だろう。
とすると結局は薬局、チームワークに頼るしかあるまい。
1個+1個=2個半くらいに引き上げるしか手立てがないのだ。
まったくもって日本サッカー、ふりだしに戻るの巻ですな。

ただ、本田と香川はそこそこ通用していた。
でも、岡崎・前田には到底、期待できない。
これから先、遠藤はオチるだろうが清武はノビるだろう。
キャプテン・長谷部はもうイッパイ、いっぱい。
問題はDFで内田はまずまずだが
今野はアジアレベルの選手に過ぎず、
吉田はまだまだウドの大木クンだ。
若い女性に人気があって各種イベントが開催されている様子だが
女性ファンにおいては、あまり麻也をあマヤかさないでほしい。
男が女にチヤホヤされ始めると、人生ロクなことはない。

=つづく=