2011年4月12日火曜日

第29話 It's a Wonderful Store !

都知事選は慎太郎サンの4選で幕を閉じたが
彼の人気は相変わらず根強んだろうか。
もっとも二流タレント(一流ならよいワケじゃないが)の分際で
少女買春した愚か者なんかに都政を任せたら都民の恥、
それこそ日本中に笑われる。
ところがあんなんでも若者の票をかなり集めており、
都の行く末を思うと背筋が寒くなるのも歴然とした事実。
作家の伊集院静サンは
「タレントの政界進出は認めない」と言い切った。
けだし正論でアホな若者がこれから少しずつでも
成長してくれることを心から望むばかりなり。

さて、ハナシは昨日のつづきみたいなもんだが
時代物のそば屋「進開屋」を通り過ぎてほどなく、
これもまた古びたスーパーマーケットに遭遇した。
あいや、スーパーと呼べるほどの規模ではない。
小さな町場の食料品店はちょっと見、店名が見当たらず、
まさしく名もない店であった。

ここんとこ不足気味だった食パンが
ズラッと並んでいたので心惹かれた。
パンをはじめ、みな値段が安く、
これなら地元の愛着を集めていそう。
気がつけば店の中にいた。

店内も古びており、いかにも時代遅れ。
なのに、青果類がそこそこ揃っている。
鮮魚にいたっては下手な魚屋顔負けの品揃えだ。
サバやイワシなど青背の鮮度が高いのも意想外。
刺身が並ぶ棚には目を見張った。
失礼ながら、どうしてこんな店にこんなサカナが!
なのである。
この瞬間、その日の晩めしは自宅に決めた。
さっそく今宵いただく刺身を選ぶ。

買い求めたのはこの2点。

富山産生蛍いか&大分産赤貝

どちらも鮮度抜群、見るからにモノがよい。

ハシリの蛍いかは刺身でOK。
この時期は湾の深部に潜んでいるからで
旬を迎えるとこれが、浅瀬に浮き出て寄生虫が付く。
そうなると、生食は非常にヤバい。

繊細な大分産の赤貝は以前からのお気に入り。
日本一の赤貝を産する宮城県・閖上(ゆりあげ)が
壊滅してしまった今、大分産がベストであろう。
つい先日、「三越 銀座店」をのぞいたら赤貝は韓国産のみ。
その翌日の「西武 渋谷店」は中国産ときた。
韓・中の食味はだいぶオチる。

目利き通りに蛍いかも赤貝もバッチリであった。
何とまあ、したたかなストアなんだろう。
しかもそれぞれ398円と350円はデパ地下よりもずっと安い。
こりゃ近くに来たら絶対に寄っちゃうなァ。
It's a Wonderful Store !
心の底からそう思ったことでした。

「フードストア かみもと」
 東京都文京区千石2-36-7
 03-5940-5522