2011年4月26日火曜日

第39話 町場中華の優良店 にせどろ千夜一夜 Vol.2

2千円で泥酔できる酒処をめぐるシリーズの第2弾は
町の中華屋を取り上げる。
昭和30~40年代の東京には
庶民的な店がどの町内にも数軒はあったものだ。

東京のど真ん中、銀座の隣りの京橋に
昭和の匂い漂う店がポツンとある。
「長寿軒」と聞き、日本そば屋と混同するあわて者がいるが
そば屋のほうは「長寿庵」だっつうのっ!

店主の修業先は今はなき江古田の「長寿軒」。
地元でこよなく愛された名店だ。
兄弟子が開業したのだろうか、
椎名町にも同名の「長寿軒」がある。

本日の主役の京橋「長寿軒」は20人も入れば満員、
昼めしどきは客があふれ返る。
したがって明るいうちから”にせどろ”はちょいと難しい。
狙いは夕陽が沈んだあとになる。

初手はビールの中瓶(490円)で春巻(420円)でいかが?
手軽なつまみは冷奴(220円)、枝豆、ピータン(各320円)あたり。
よそにありそうでないカツカレー頭(620円)はビールにピッタシ。
大衆酒場でもないのにモツ煮込み(420円)を出すのはエラい。
イケるのが本場とは違う感じの麻婆豆腐(520円)。

ちょっと見はユルそうでも独特の風味あり

紹興酒(520円)に切り替えながら
野菜もちゃあんと取らにゃあかんと、肉野菜炒め(620円)を追加。

豚肉がふんだんに使われている

中華屋の常で野菜炒め系はチマチマせずにどっさりくる。
しかもこの皿は酒を選ばないのがありがたい。
日本酒・ワイン・ウイスキー、何にでも寄り添う。

仕上げには相方とラーメン(520円)をシェアしよう。
いかにも昭和的中華そばは支那そばと呼ぶほうが当たっている。

うずら玉子のビジュアル効果が大きい

ナルトや海苔、あるいはほうれん草が浮かんでいれば、
いっそう昭和的だが、あの頃にもこんなモノクロ系はあった。

やわらかいの、かたいの、ソース焼き、
3種類揃った焼きそばは620円均一。
いきなりソース焼きそばを注文して
立て続けにビールを3本空けた豪気なアンちゃんがいた。
にせどろは飲むのがメインゆえに初っ端はともかく、
締めの麺類なら悪かないんじゃございまんせんか?

「長寿軒」
 東京都中央区京橋1-4-9
 03-3281-8777