2012年11月12日月曜日

第445話 ここに猫あり

ただ今、午前3時過ぎ。
月曜日、本日のである。
今月下旬に角川マガジンズから出る雑誌の原稿を
やっとこサ書き上げたところなのだ。
詳細はまた近々お報せするが
とにかくかなりのボリュームだった。

深夜、足元では愛猫プッチが飼い主を見上げている。
ここ数ヶ月、毎日少量ずつではあるが
人間さま用の旨いモンを与えている。
今日は(昨日か)それがなかったから
催促のまなざしで見上げているのだろう。

猫の食物的嗜好は変わらないというけれど、
ウチのに限っては変化ありとみた。
現在、大好物は鮭(カラフトマス)の缶詰とロースハム。
以前は好きだったまぐろの刺身には狂喜しなくなった。
幼い頃、2~3歳時によく食べたチーズやかまぼこにも
ほとんど歓びを表さない。
いなりずしの油揚げを水洗いしたヤツなど、
今ではまたいでるもんなァ。

「大津美子 ヒット・アルバム」、
このCDを聴きながらコレを書いている。
読者の中には大津美子といっても
知らない方のほうが多いかもしれない。
結婚式の披露宴でおなじみの「ここに幸あり」を
歌った歌手といえば通りがいいだろうか。

曲のリリースは昭和31年3月。
彼女は18歳になったばかりだった。
ちょっと驚くネ。
この曲はブラジルやハワイの日系人社会で
いまだに歌い継がれているそうだ。
名曲とはかくたるものなり。

J.C.は何たって「いのちの限り」が一番。
演歌・歌謡曲・Jポップ、すべての邦楽のなかで
ベスト30には間違いなく入る。

 ♪  愛していたけれど 何にも言わないで
    あの人とあの人と 別れて来たの
    泣かないで 泣かないで
    涙をこらえて
    ラブユーラブユー いつまでも
    いのちの限り           ♪
            (作詞:矢野亮)

大津美子の歌唱・声色にピッタリの詞であり、メロディーである。
初めてのヒット曲、「東京アンナ」(昭和30年)もいいな。
このときは17歳だヨ。

書き上げてもまだ見上げてやがる。
しょうがねェなァ、シャケ缶でも開けてやるか。
ついでにこっちもビールを飲むとするか。
もう、3時半だぜ。
CDをフランク永井に切り替えようかな。