2012年11月13日火曜日

第446回 コロッケころころコロリンコ

中学2年か3年の頃、クラスメートのあいだで
焼売(シューマイ)には醤油かソースか、
こんな論争が巻き起こった。
アンケートをとると、6対4で醤油が優勢。
J.C.は少数派だったことを覚えている。
焼売のタイプによるが
それが今はどちらかといえば醤油派だ。
焼売に限らず、目玉焼きや野菜炒めも
醤油で食べるのとソースで食べるのとでは
ずいぶん味わいが変わる。

小学校低学年のとき、
とんかつに醤油をかけてしまったことがある。
別段、悪くもないなという印象だった。
当時は大田区・大森に住んでおり、
大森駅前のデパートで買ったとんかつだった。

揚げ立てのとんかつを食べるとき、
最初は何もつけずそのまま、続いて塩、それから醤油、
最後にソースの順で1切れずつ変化をつけている。
おかしなもので醤油で食べたときは
必ずといってよいほど、小学生だったあのときを思い出す。

そんなことを思いながら大森の町にやって来た。
ちょっと前フリが長かったかが
訪れたのは「はつ半」というとんかつ屋。
ただし狙いはとんかつではなくコロッケ定食(1050円)だ。

評判によるとこの店のミートコロッケは
挽き肉たっぷりでジューシーで
ちょうどコロッケとメンチの中間感じとのこと、
一度食べてみたいと思った次第だ。

メニューを見たらコロッケが2種類。
ミートのほかにカニクリームがあった。
コロッケ定食はミートの2個付け。
それがありがたいことに100円増しで
1個ずつのミックスにしてくれるという。

待つこと十数分、丸っこいのがペアで来た。
コロッケころころコロリンコ
ちょっと見は見分けがつかない
いや、ずっと見てても判らないが
皿の右側にマヨネーズが添えられている。
ということはその隣りがカニクリームということだ。

豚汁とライスと一緒にいただくと、
なるほどミートコロッケは評判通りのおいしさだ。
これなら電車賃を払ってでも一食の価値はある。
一方のカニクリームもアベレージは超えている。

祝日のランチタイムだから家族連れが目立つ。
かと思えば独りカウンターで常連が飲んでいる。
そばに平和島があるだけに大森は平和な町だ。
さて天気もいいことだし、
昔住んでいた平和島の商店街、
美原通りでもぶらぶらしてみようか。

「はつ半」
 東京都大田区大森北1-13-13
 03-3766-4861