2012年11月14日水曜日

第447話 オバさまに囲まれて

その日の午後は中目黒にいた。
日本人が作る本格的なカレーの旨い店があると聞き、
実食に訪れたのだった。
2種のカレーを選べるハーフ&ハーフが人気とのこと。
インド料理屋にはよくあるメニューも
日本人が営むカレー屋ではそんなに見かけない。
何事につけ、あきっぽい性格のJ.C.には
一皿で二度美味しいハーフ&ハーフはありがたい。
この店のことは近々あらためてリポートしましょう。

中目黒はほぼ1年ぶり。
勝手知ったる街なので食後、気ままに散策する。
年々、行き交う人が増えている気がしないでもない。
繁華街をさらっと流し、恵比寿方面へ歩き出したとき、
すでに陽は傾いていた。

恵比寿の街も久しぶり。
「コルシカ」も「松栄寿司」も「チャモロ」も
「たつや」も揃って健在だ。
先週の「アド街ック」では4店すべてが紹介されていた。
ほかに店がないわけじゃなし、
TV東京のラインナップは硬直的じゃないかな。

ここ恵比寿には年内に一度飲みに来るつもりでいる。
候補を3軒ほど心にとめて日比谷線に乗り込んだ。
行く先は六本木、
それもパイプメッタ打ち殺人事件現場の真裏である。

実はこの夜はオバさま二人とライブを聴く手はず。
相方はF子サンとC子サンで仕掛け人はF子サン。
やって来たのは「スイート・ベイジル」だ。
いつの頃からか「STB139」を名乗っている。
AKBにでもあやかったのかな?。

出演者は jammin Zeb 。
といっても大半の方は知らないでしょうネ。
J.C.もまったく知らなかった。
奇妙なグループ名はジャズボーカルの男性4人組。
31歳のリーダーをアタマに一番若いのはまだ24歳だ。

音楽は何でも聴くから不満はないが
何よりビックラこいたのは集まった聴衆である。
右を向いても左を見ても
はたまた上を見上げても(2階席あり)、
店内はどこもかしこもオバさまであふれ返っている。
オトコなんぞ数えるほどで
女湯に迷い込んだような気分だ。
直感的に連想したのはヨンさまの追っかけオバさんたち。
実際に彼女たちを見たことはないが
これこそあの光景なのだろう。
いや、ビックリしたなもう!

でもって聴きました。
ただし、彼らのハーモニーを楽しむというより、
中年・熟年の女性たちが
なぜ jammin Zeb に魅せられるのか、それを探りながら・・・。
しかし理由は最後まで判明しなかった。
ギャルの気持ちが読めない、オバンの気持ちも判らない。
やれやれ、自分の時代の終焉を
寂しく実感する今日この頃であります。

「STB139」
 東京都港区六本木6-7-11
 03-5474-0139