♪ 小倉生まれで 玄海育ち
口も荒いが 気も荒い
無法一代 涙を捨てて
度胸千両で 生きる身の
男一代 無法松 ♪
(作詞:吉野夫二郎)
続いて
♪ 空にひびいた あの音は ♪
こんなふうに「度胸千両」と行きたいとこだがシツコいからやめる。
ある日突然、北九州の小倉に行きたくなったのだった。
冒頭の「無法松の一生」は好きな曲だし、
森鷗外、松本清張ゆかりの街でもあるし、
競輪やパンチパーマ発祥の地としてつとに有名で
とにかく個性あふれまくるカーオスが小倉だ。
朝、博多で目覚め、すぐ駅に向かって特急列車に乗り込んだ。
小倉駅を出ると、いや、寒い。
東京よりずっと冷えるんじゃないか。
地元の人に聞いたら、朝方は小雪が舞ったんだと―。
こりゃたまらん、飛び込んだのは鳥町食堂街の「麺家まるいち」。
たまたま入ったとんこつラーメンの店だが地元では人気らしい。
べつにここを狙ったわけではなく、
レトロな小路、鳥町食堂街で昼めしにしたかったのだ。
とんこつ系は好みじゃないが何せこの寒さだ、
はらわたにしみ通る1杯のどんぶりだった。
午後は旦過市場、小倉城、松本清張記念館などを回る。
この街はあきない、まったくあきない。
名所旧跡を訪ねなくとも単に街中を歩くだけで楽しい。
そうこうするうち、宵闇迫って「鮨 小山」へ。
予約の際、好きな銘柄のビールをお願いしてある。
つまみは
揚げ銀杏、菊ときのこのおひたし、小さな奴、梨白和え、
しょうさい河豚の茶碗蒸し、熟成しょうさい河豚刺し、
さわら塩焼き、かます塩焼き、松茸・帆立・百合根の茶碗蒸し
朝日菊の燗酒に切り替えてにぎりは
赤いか・酢小あじ・さより・熟成真鯛・しょうさい河豚・小肌・
焼きうなぎ・きす昆布〆・平貝w/柚子胡椒・肝付き生とり貝・
金太郎w/木の芽&白板昆布・あぶり太刀魚・あぶりさわら・玉子
(赤字は特筆)
ご覧のように、まぐろがいない。
うなぎはいたが穴子がいない。
シャコも車海老もはまぐりもいなかった。
それでも満足度は高く、前夜の安吉親分よりウマが合う。
江戸前ならぬ玄海前がここにあった。
昨夜、博多で屋台にフラレて、もとい、雨に降られて
今宵こそ旦過の屋台に繰り出さねば・・・。
博多の仇を小倉で討つ気構えでのぞんだ。
小倉の屋台はおにぎりやおはぎがあるのに酒類を置かないので
まずはコンビニで好みのアルコールを調達だ。
そうして乗り込んだ「はる屋」。
大根・はんぺん・いわしボール・ロールキャベツをいただいた。
これで巷のラーメン1杯とほぼ同値だから
客は次から次へと現れては腹を満たしてすぐ店を出る。
薄利多売とはいえ、よくこれで商売が成り立つものだ。
=つづく=
「麺家まるいち」
福岡県北九州市小倉北区魚町1-4-16 鳥町食堂街
090-2399-1407
「鮨 小山」
福岡県北九州市小倉北区京町3-5-5
093-531-8311
「はる屋」
福岡県北九州市小倉北区馬借1
090-3663-1180
口も荒いが 気も荒い
無法一代 涙を捨てて
度胸千両で 生きる身の
男一代 無法松 ♪
(作詞:吉野夫二郎)
続いて
♪ 空にひびいた あの音は ♪
こんなふうに「度胸千両」と行きたいとこだがシツコいからやめる。
ある日突然、北九州の小倉に行きたくなったのだった。
冒頭の「無法松の一生」は好きな曲だし、
森鷗外、松本清張ゆかりの街でもあるし、
競輪やパンチパーマ発祥の地としてつとに有名で
とにかく個性あふれまくるカーオスが小倉だ。
朝、博多で目覚め、すぐ駅に向かって特急列車に乗り込んだ。
小倉駅を出ると、いや、寒い。
東京よりずっと冷えるんじゃないか。
地元の人に聞いたら、朝方は小雪が舞ったんだと―。
こりゃたまらん、飛び込んだのは鳥町食堂街の「麺家まるいち」。
たまたま入ったとんこつラーメンの店だが地元では人気らしい。
べつにここを狙ったわけではなく、
レトロな小路、鳥町食堂街で昼めしにしたかったのだ。
濃厚極まってスープにアブクが!
とんこつ系は好みじゃないが何せこの寒さだ、
はらわたにしみ通る1杯のどんぶりだった。
午後は旦過市場、小倉城、松本清張記念館などを回る。
この街はあきない、まったくあきない。
名所旧跡を訪ねなくとも単に街中を歩くだけで楽しい。
そうこうするうち、宵闇迫って「鮨 小山」へ。
予約の際、好きな銘柄のビールをお願いしてある。
つまみは
揚げ銀杏、菊ときのこのおひたし、小さな奴、梨白和え、
しょうさい河豚の茶碗蒸し、熟成しょうさい河豚刺し、
さわら塩焼き、かます塩焼き、松茸・帆立・百合根の茶碗蒸し
朝日菊の燗酒に切り替えてにぎりは
赤いか・酢小あじ・さより・熟成真鯛・しょうさい河豚・小肌・
焼きうなぎ・きす昆布〆・平貝w/柚子胡椒・肝付き生とり貝・
金太郎w/木の芽&白板昆布・あぶり太刀魚・あぶりさわら・玉子
(赤字は特筆)
ご覧のように、まぐろがいない。
うなぎはいたが穴子がいない。
シャコも車海老もはまぐりもいなかった。
それでも満足度は高く、前夜の安吉親分よりウマが合う。
江戸前ならぬ玄海前がここにあった。
昨夜、博多で屋台にフラレて、もとい、雨に降られて
今宵こそ旦過の屋台に繰り出さねば・・・。
博多の仇を小倉で討つ気構えでのぞんだ。
小倉の屋台はおにぎりやおはぎがあるのに酒類を置かないので
まずはコンビニで好みのアルコールを調達だ。
そうして乗り込んだ「はる屋」。
口八丁手八丁のオヤジさん
これで巷のラーメン1杯とほぼ同値だから
客は次から次へと現れては腹を満たしてすぐ店を出る。
薄利多売とはいえ、よくこれで商売が成り立つものだ。
=つづく=
「麺家まるいち」
福岡県北九州市小倉北区魚町1-4-16 鳥町食堂街
090-2399-1407
「鮨 小山」
福岡県北九州市小倉北区京町3-5-5
093-531-8311
「はる屋」
福岡県北九州市小倉北区馬借1
090-3663-1180