2013年1月22日火曜日

第496話 るみと小さんと犬塚弘 (その1)

榊原るみ
 J.C.と同い年で学年は1年先輩。
 笑顔愛くるしく、好きな女優さんでした

柳家小さん(5代目)
 落語界初の人間国宝。
 うなぎは重箱よりも断然どんぶり、まったく正しい。

犬塚弘
 先々月に桜井センリが逝去され、
 一世を風靡したクレージーキャッツ、唯一の存命者

だしぬけに、とりとめもなく現れた三人の人物。
何だこりゃあ! と思われた読者も多々おられたことでしょう。
まあ、先をお読みくだされ。

昨日のブログで紹介した通り、
「東海軒」の幕の内をブラ下げて乗り込んだ東海道本線。
実はその続きである。

静岡駅近くの酒場で飲み、構内では駅弁を買った。
だが、このまま都内に舞い戻ってよいものだろうか?
時刻はまだ20時前、鈍行列車は清水を通過したばかり。
熱海で乗り換える前なら、沼津か三島か・・・。
乗り換え後なら、小田原・平塚・茅ヶ崎あたりが途中下車の候補。
藤沢・大船・横浜では東京に近すぎてオモロない。

このとき脳裏をよぎったのが表題の三人だ。
そうだ! 沼津に寄ろう!
なけナシの頭脳をヒットしたのは
三人が冒頭に登場する「男はつらいよ 奮闘篇」であった。
これは寅さんシリーズ全48作中、My Best 1である。

映画ではちょいとオツムの足りないるみチャンが
沼津駅裏の中華そば屋で寅さんと遭遇する。
店主はひょうひょうとした小さんで、彼の”地演技”がすばらしい。
ラーメンをすすったあと、
津軽に帰るるみが案の定、駅前の交番で訊問されている。
巡査は犬塚で、るみの窮地を救うのが寅さんだ。

沼津駅が往時の姿をとどめていないことは知っている。
風情のある中華そば屋がないことも承知。
だがネ、ついフラフラと降りてしまった沼津駅でありました。

漁港の近くの割烹「海王」に行きたいが、ちと遠い。
そうだ! あれは2008年10月、やはり当ブログの前身、
「食べる歓び」に初めて写真を貼付したのが
「海王」のサカナたちだった。
せっかくだからその雄姿をご覧ください。
オレンジの斑点も鮮やかなアマゴ

今にも食いつかれそうなイシモチ

アマゴは刺身と塩焼きで
イシモチは刺身をいただいたのだった。

=つづく=

「海王」
 静岡県沼津市千本港町77-4
 055-964-1213