先のクリスマスのちょっと前。
30年来のつき合いとなる友人・フタちゃんより、
思いもかけぬ誘いがあった。
何でも仲間うち、というより、
若い部下たちと内輪のプチ忘年会を催すので
よろしかったらどうぞ、というものだ。
フタちゃんは某優良金融機関の専務取締役である。
こういったおエライさんは通常、部下たちに
煙たがられはしても、あまり慕われはしないもの。
ふむ、フム、なるほど、ナルホド、
誰とでも分け隔てなくつき合うウラオモテのない性格だから
交際範囲はおのずと拡がるし、ファンも増え続けるのでしょうネ。
たまたまその夜は忘年会の谷間だったし、
顔ぶれ的にめったにない好機ととらえ、
あつかましくも参上仕ることと相成った。
まったくもってオジャマ虫もいいところである。
ただ、中にはJ.C.のブログに立ち寄ってくれる方もいて
そんな状況に後押しされたわけなのだ。
会場は日本橋小舟町の「和牛銘菜 然」。
スタートは19時半。
やや遅めの開宴をこれ幸いと
独り神田のガード下で飲み始めた。
御徒町に本拠を構える立ち飲み酒場「味の笛」、
その神田支店である。
「味の笛」は鮮魚のデパート「吉池」の直営店で
工場直送のアサヒスーパードライが1杯250円で飲める。
プラコップは生中と生小の中間くらいだが実にありがたい。
つまみを取る必要に迫られず、軽く1~2杯飲める場所が
日本にはきわめて少ない。
ニューヨークのバー、ロンドンのパブ、パリのカフェ、
ローマのバール、バルセロナのバル、いや、もうやめよう、
東京の劣等性があからさまになるばかりじゃないか!
加えて事前の調査によると、「和牛銘菜 然」の生ビールは
同じアサヒはアサヒでも熟撰で、J.C.にはちと重すぎる
したがって「味の笛」の立ち寄りは二重の意味でありがたかった。
サッポロ黒ラベルやキリン一番搾りを置いてるところなら
ちゅうちょせずに直行する。
それがエビスやモルツ(プレミアムも含む)しかない店の場合は
必ず1軒、ヨソに寄ってから赴くことにしている。
カップを2杯空け、まだ時間があるので
三越前の書店に入ろうとしたその瞬間、携帯電話が鳴った。
いや、常にマナーモードに設定しているから
正確には携帯電話が震えたのだった。
=つづく=
「味の笛 神田店」
東京都千代田区鍛冶町2-13-26
03-5294-0141
30年来のつき合いとなる友人・フタちゃんより、
思いもかけぬ誘いがあった。
何でも仲間うち、というより、
若い部下たちと内輪のプチ忘年会を催すので
よろしかったらどうぞ、というものだ。
フタちゃんは某優良金融機関の専務取締役である。
こういったおエライさんは通常、部下たちに
煙たがられはしても、あまり慕われはしないもの。
ふむ、フム、なるほど、ナルホド、
誰とでも分け隔てなくつき合うウラオモテのない性格だから
交際範囲はおのずと拡がるし、ファンも増え続けるのでしょうネ。
たまたまその夜は忘年会の谷間だったし、
顔ぶれ的にめったにない好機ととらえ、
あつかましくも参上仕ることと相成った。
まったくもってオジャマ虫もいいところである。
ただ、中にはJ.C.のブログに立ち寄ってくれる方もいて
そんな状況に後押しされたわけなのだ。
会場は日本橋小舟町の「和牛銘菜 然」。
スタートは19時半。
やや遅めの開宴をこれ幸いと
独り神田のガード下で飲み始めた。
御徒町に本拠を構える立ち飲み酒場「味の笛」、
その神田支店である。
「味の笛」は鮮魚のデパート「吉池」の直営店で
工場直送のアサヒスーパードライが1杯250円で飲める。
プラコップは生中と生小の中間くらいだが実にありがたい。
つまみを取る必要に迫られず、軽く1~2杯飲める場所が
日本にはきわめて少ない。
ニューヨークのバー、ロンドンのパブ、パリのカフェ、
ローマのバール、バルセロナのバル、いや、もうやめよう、
東京の劣等性があからさまになるばかりじゃないか!
加えて事前の調査によると、「和牛銘菜 然」の生ビールは
同じアサヒはアサヒでも熟撰で、J.C.にはちと重すぎる
したがって「味の笛」の立ち寄りは二重の意味でありがたかった。
サッポロ黒ラベルやキリン一番搾りを置いてるところなら
ちゅうちょせずに直行する。
それがエビスやモルツ(プレミアムも含む)しかない店の場合は
必ず1軒、ヨソに寄ってから赴くことにしている。
カップを2杯空け、まだ時間があるので
三越前の書店に入ろうとしたその瞬間、携帯電話が鳴った。
いや、常にマナーモードに設定しているから
正確には携帯電話が震えたのだった。
=つづく=
「味の笛 神田店」
東京都千代田区鍛冶町2-13-26
03-5294-0141