2015年12月14日月曜日

第1250話 鯛や鰻の舞踊り(その6)

♪   プラタナスの葉かげに ネオンがこぼれ
  おもいでがかえる  並木通り
  五丁目のフユ子は 小唄が上手
  六丁目のナツ子は ジャズが好き
  あなたをよんで 霧もふる
  銀座・・・銀座・・・銀座
  銀座・・・銀座・・・銀座 
  たそがれの銀座

  数寄屋橋は消えても 銀座は残る
  柳とともに いつまでも
  七丁目の酒場で おぼえたお酒
  八丁目のクラブで 知った恋
  あなたが夢を くれたまち
  銀座・・・銀座・・・銀座
  銀座・・・銀座・・・銀座
  たそがれの銀座

     (作詞:古木花江)

1968年にリリースされた、
黒沢明とロス・プリモスの「たそがれの銀座」。
その3・4番である。
1・2番より卓抜につき、あえて紹介してみた。
お断りしておくが、この黒沢明は
国際的映画監督の黒澤明とは別人で単なる同姓同名。
もっとも監督のほうは旧字の”澤”だ。

「たそがれの銀座」はなかなかにできた歌詞。
ただし、作詞の古木サンに申し上げておきたい。
銀座・並木通りの並木はプラタナス(鈴懸)に非ず、
シナノキなのであります。
ハート形の葉っぱがとてもロマンチックな樹木です。
長野県、信州・信濃(古くは科野)は
シナノキを多く産出したのが県名の由来となったそうですヨ。

さて、たそがれの銀座での夕飯はまだ終らなかった。
いや、終らせなかったというのが正しい。
鯛と鰻の舞踊りにてお開きとはならなかったのだ。

それでは最後にやって来たのは
いったいどんなサカナだったのでしょう?
これはブログをご覧のみなさんも一緒にお考えください。
もったいぶらずに早く吐け!ってか?

いや、ごもっとも。
正解はまぐろ、それも本まぐろでありました。
何だって締めにまぐろの刺身なんか食うんだ!ってか?
以下、次話でありますねん。

=つづく=