2015年12月23日水曜日

第1257話 グッと巣鴨がイカすなア (その2)

JR巣鴨駅から徒歩2分の距離にある「プティ・ポワ」。
注文したコンフィが来る前に
野菜がたっぷり入った熱いスープが運ばれた。
暖冬とはいえ、今の時期にはありがたい。
スープはサラダとの二択だが、いつもスープを選ぶ。

サイドにはバゲットが2片添えられている。
空腹だったこともあり、スープとともに2片とも食べてしまう。
お替わり可能ですからネ。

いつものことながらスープとメインの間隔が空く。
この時間が少々手持無沙汰で
ランチタイムに時間の制限があるOLやサラリーマンには
使い勝手がよろしくない。
したがっていつ訪れても混雑していることがない。

鶏もものコンフィがようやく整った。
プックリ感が食欲をそそる
骨に沿ってナイフを入れ、
大き目の切り身をパクリ。
ウ、ウマい!
本格的なビストロの水準に達している。
バゲットをもう1片所望した。

食後のコーヒーや紅茶はめったに取らないので
食べ終えたらすぐにお勘定。
さほど満腹感がなかったためか、
今度は海南鶏飯を食べに来よう・・・
そう思ったことだった。

翌々日、再び「プティ・ポワ」にJ.C.の姿を見ることができた。
もちろん目当てはハイナネーズ・チキンライスである。
注文の際、ちょいと浮気心につまづいて
よほど本日のカレー、ポーク・ヴィンダルーにしようかと思ったが
結局は薬局、初心貫徹を崩さなかった。

この料理の本場・シンガポールのそれとは
多少ルックスが異なるものの、
日本女性のデリカシーが皿の上に表れている。
ちゃんと香菜も乗っていた
チリとダークソースは不在なれど、
じゅうぶんに楽しめるワンプレートだ。

フレンチ・ワインバーだから
ビストロ系の料理が主体でも
東南アジアやインディアの風そよがせる「プティ・ポワ」は
読者、殊に女性にはオススメできる佳店であります。

=つづく=

「プティ・ポワ」
 東京都豊島区巣鴨1-1-16
 03-3944-8508