2017年5月29日月曜日

第1632話 多摩川渡って新丸子 (その4)

ここ1週間、スポーツ界にはいろんなことがあった。
あらためて応援し始めた白鵬はすんなり優勝しちゃった。
宮里藍チャンはまさかの早期引退。
今日これから婚約(?)記者会見があるようだが
これで藍ベソ(藍チャンのおヘソ)が見られなくなると、
ベソをかくゴルフ少女もいるだろう。

怒り狂ったのはボクシングのWBA世界ミドル級。
あんな判定がまかり通るんだったら
お天道様が西から上ったっておかしくないわ。
まあ、真っ当な会長サンのおかげで
溜飲が下がったけどネ。

さて、神奈川県川崎市中原区の新丸子に来ている。
町の集会所みたいな「三ちゃん食堂」にいる。
6席のみのカウンターにどうにか身を置けた。
デシャップの脇で厨房から出て来る料理を品定めしていた。

見てるとやたらにアジフライの注文が多い。
焼き餃子もかなりの人気だ。
中華料理を謳うわりには生モノをかなり扱う。
まぐろ刺し、かつおたたき、つぶ貝などが
目の前を通り過ぎていった。

カウンターの頭上にホワイトボードがあり、
生モノだけが明記されている。
一通り紹介してみよう。

★さしみ類
 本まぐろ・・・1000円   くじら・・・700円   
 たこ・いか・サーモン・赤貝・・・500円   
 小肌酢・・・450円     
 活つぶ貝・かつおたたき・・・600円

ラインナップは以上。
サカナたちの鮮度は先ほどこの目で確かめた。
信頼感指数はそこそこの数字に達している。
ここは何か一品いっとこう。

赤貝・小肌・かつおで迷った。
鮨屋での赤貝は貝類の中で一番好き。
個人的にキング・オブ・シェルの称号を与えている。
ただし、良品・悪品の差が激しい。
小肌ともども実物を見てないので判断しかねた。

かつおの質はすでに検証済みながら
独り身には少々盛りがよすぎる。
あれでは終盤、手を焼くことになりそうだ。
よって、たとえハズした場合でも
赤貝よりはどうにかできそうな小肌酢を所望した。

ビールを生から瓶に切り替え、なおも待つこと数分。
運ばれ来たる皿を一べつして後悔のほぞを咬んだ。
(やっちまっただヨ!)
コイツは小肌じゃなくて巨肌だぜ。

=つづく=