2017年5月1日月曜日

第1612話 ラブホ三連荘 (その2)

  ♪   長崎から船に乗って 神戸に着いた
     ここは港まち 女が泣いてます
     港の女はお人好し 
     いいことばかりのそのあとで
     白い鴎に あゝ騙される
     あゝ騙される 彼岸花   ♪
        (作詞:山口洋子)

苦労に苦労を重ねた末にようやく花を咲かせた五木ひろし。
半世紀近くも日本を代表するトップ歌手の座をキープしている。
「長崎から船に乗って」は「よこはま・たそがれ」に続く第二弾。
前曲同様に山口洋子&平尾昌晃のコンビによる作品だ。

スポーツ選手に2年目のジンクスが立ちはだかるように
歌手のあいだにも2曲目のジンクスがある。
もちろん1曲目は大事だけれど、
あとが続かず、一発屋で消えた歌手を
あえて枚挙はしないが何人見てきたことだろう。

そんな意味で「長崎から船に乗って」は
五木の歌手人生において文字通り、
順風満帆の航路を開いてくれた価値ある一曲。
まさしく”ヨウソロ!”だったのだ。

エッ? 黙って読んでりゃいい気になって
いったいどこから五木ひろしが出てくるんだよ!
ってか?
いや、べつに必然性は見当たらないんでやすが
ホラ、日比谷で買い物をしたあとに
御徒町まで移動したでしょ? 
JR山手線に乗って―。

”有楽町から電車に乗って 御徒町に着いた”
そう思ったわけでありやして
ここはひとつ、笑って許してやっておくんない。
でもここで銚子こいて
和田アキ子の「笑って許して」をやったら
さすがにヒンシュクを買うからやめとく。

御徒町の北口改札を出てすぐ、
ガード下の「味の笛」にまたまたやって来た。
1階は立ち飲み、2階は座り飲みである。
短時間なら1階で事足りるが開店が1時間遅く、
16時まで待たなきゃならない。
よっていつも2階に直行している。

この日は15時ちょっと前に到着。
もう何十回と訪れているが
開店時間前に来たのは初めてだ。
(ややっ! 行列ができてるじゃん)
いつのまにこんな人気店に―。
驚きも露わなJ.C.でありました。

=つづく=