2021年10月6日水曜日

第2757話 陽子に誘われ東高円寺

♪  気楽に飲める 店は多いし

  気の合う仲間も 沢山いるから

  私はこうして 東高円寺

  このやすらぎに ひたっています

  近頃なぜか 寝つかれないのは

  あなたを思い出に したせいでしょうか ♪

       (作詞:吉田健英)

 

陽子が歌った「東高円寺」は1975年5月のリリース。

歌詞はその2番で、作曲はあの杉本真人だ。

Yoko? Who is she? ってか?

今陽子ですヨ、ピンキーとキラーズから独立した。

 

この曲に誘われてメトロを降りた東高円寺だった。

目当ての中国料理店「SEN YO」に行ってみると

シャッターが下りている。

貼り紙がないから事情つかめずだが休みは休みだ。

 

遠出のときは二番手を用意してある。

駅方面に戻り、点心の「廣義隆」を訪ねると

こちらもシャッターに貼り紙ナシ。

どうなってんだよぉ、この町の中華屋はよぉ。

 

3軒先に「ひらくら」なる居酒屋が

ランチを提供しており、

北海道産さんま塩焼きがあった。

今秋、一度だけ食したさんまは

痩せていて美味くも何ともなかった。

 

もうちょい探すつもりで

商店街のなだらかな坂を下った。

ところが、これといった店がまったくない。

陽子よぉ、ハナシが違うじゃんかよぉ。

気楽に飲める店なんか全然ないゾ!

昼間だし、解除間もないことの影響があるかもネ。

 

仕方なく「ひらくら」に戻ると

客がゾロゾロ入っていくのが見えた。

最後尾にいた婆ちゃん二人連れが

出て来て言うことにゃ

「もういっぱいですって・・・」

「アチャ~!」

 

真向いにあるアチラ系中華屋の店頭で

弁当の売り子をしながら様子を見ていた小姐が

勢いづいて呼びかけてくる。

ほかに選択肢はないし、そのまま連れ込まれた。

 

もう昼めしなんかどうでもよく中瓶を―。

一応、天津飯&半ラーメンを飯半分でお願い。

何のこたあない、北海道から天津に転進の巻である。

おまけに明るい笑顔の小姐が天真らんまん。

 

いや、このラーメンがしょっぱいのなんのって。

水菜とわかめが散るだけの貧相な小鉢に

お冷やを投入したが、どうにもならない。

 

それでも天津飯のアタマでビールを美味しく飲み、

ガス注入を無事終えたJ.C.

真夏日が戻って照りつける太陽の下、

青梅街道を東へ歩きました。

 

「華龍」

 東京都杉並区高円寺南1-6-11

 03-5929-9059