2021年10月12日火曜日

第2761話 江東区あちこち

のみとも・B千チャンとの酌交は昨年2月以来。

思えばコロ助襲来前の平和な日々だった。

落ち合ったのは江東区・大島の「亀戸餃子 大島店」。

 

東京で一番好きな餃子がここにある。

地方に行って餃子はまず食べないから

日本で一番ということになる。

 

ドライのグラスを合わせると

すぐに焼き目も美しい2皿が運ばれた。

かた焼きそばを通しておいて老酒に移行する。

皿うどんをつまみに飲むのは大好きだが

その役割をかた焼きに託したわけだ。

 

地下鉄に乗り、門仲に移動する。

数日前に来たばかりの「ますらお」再びだ。

相方は角ハイ、当方は一番しぼりを回避して

前回同様、生へべすサワー。

 

マミツはトロがつおタタキとマコモダケ炭火焼き。

すると、かつおがとんでもなく素晴らしい。

高級鮨店の水準に達している。

いや、下手を打ったらそれ以上か―。

 

薬味は生姜だが

生ニンニクのスライスがあったらなァ。

ないものねだりの子守り歌(中原理恵です)。

 

中国料理で珍重されるマコモダケはキノコに非ず。

水生植物・マコモの肥大化した茎は

シャキッとした葉ざわりが好もしく、

キノコ、例えばエリンギの食感に似ている。

 

昭和の大歌手・三橋美智也を世に知らしめた出世曲、

「おんな船頭唄」の歌詞にある、

♪ 思い出すさえ ざんざら真菰 ♪

この真菰のことで

ざんざら真菰は風に吹かれた真菰のざわわ、ざわわ。

 

へべすをお替わりして再び移動。

今度は森下まで歩いた。

ランチのきじ丼が格別だった「とり満」だが

夜の利用は初めてである。

 

飲み直しはドライの大瓶、相棒は金魚というのを通す。

金魚は鷹の爪と大葉を浮かべた焼酎ハイボール。

ハツ・ねぎま・ひな皮を塩で焼いてもらう。

下処理、串打ち、ともにていねいな仕事が

意想外の旨さを生み出している。

 

続いてレバー(たれ)と、

滅多に注文しない砂肝(塩)を―。

レバーはもとより、繊細な砂肝が特筆。

来れば食べるの必食アイテムとなった。

 

年明けにはB千チャンの音頭取りで

もうちょいと仲間を集め、

ささやかな飲み会を催すことを約し、

これにて今宵はお開き。

江東区3町をめぐる、はしご酒でした。

 

「亀戸餃子 大島店」

 東京都江東区大島4-8-9

 03-5628-0871 

 

「ますらお」

東京都江東区富岡1-5-15伊藤ビル2F

 03-5809-8256

 

「とり満」

 東京都江東区森下1-10-7

 03-3634-0141