2021年10月11日月曜日

第2760話 神楽坂の人気チャーハン

今日の昼めしはチャーハン。

神楽坂で人気の町中華「龍朋」へ出向く。

評判はかねがね耳に届いていたものの、

なぜか初訪である。

 

メトロ東西線・神楽坂2番出口脇の坂を

下り始めてすぐ左側に店はある。

12時半のピークタイムだったが

1卓だけ空いていた。

 

それではさっそくいただきましょう。

おっと、その前にビールの銘柄を

お運びのオバちゃんに確認すると

キリン一番搾りの中瓶のみで

これは門仲のマイ・ブレイクルーム、

「ますらお」とおんなじ。

好みじゃないけどノー・アザー・チョイスだ。

 

しょっちゅう味変を施す一番搾りは

どんどんラガーに近づいてゆく。

冷えも少々甘く、ちっとも旨くない。

キリン系はハートランドしか合わない。

 

着卓したチャーハンには

粗く刻んだチャーシューがふんだん。

逆に玉子と青ねぎは少ない。

 

一匙口元に運ぶ。

ん? 変哲がないなァ、好みじゃないねェ。

飯の量たっぷりに肉もいっぱい。

これが人気の秘訣だとしたらちと淋しい。

 

お供のスープがまたイケナかった。

濁りがあるうえに魚介の臭みも強い。

清湯は透明感が命、出汁は海系より陸系が望ましい。

多くの根強いファンを持つ店につき、

自分との相性の不一致なんだろうが極めて残念。

 

神楽坂を下ってゆくと左手にスーパー・Sain E

当店は鮮魚の品揃えが豊富で何度も利用した。

のぞいてみたら以前より進化している。

 

どうまん蟹(ノコギリガザミ)、

すだれ貝、たかさご(グルクン)。

J.C.御用達、御徒町のサカナのデパート、

吉池よりも珍しい魚貝が並んでいる。

 

瞠目したのは愛知の活け蝦蛄(しゃこ)。

愛知なら知多湾から揚がったものだろう。

引っくり返って腹を出すヤツなんか、

甘える猫みたいに脚をモゾモゾモゾモゾと

本物のモジャコ(ブリの幼魚)よりモジャコっぽい。

 

これは看過できなかった。

買いました、茹でました、食べました。

今は獲れなくなっちゃったけど

小柴港の蝦蛄解体専門のオバちゃんみたいに

殻をハサミでチョキチョキやってネ。

 

いやはや、難儀ではあったけど、

まことに美味でありました。

 

「龍朋」

 東京都新宿区矢来町123

 03-3267-6917

 

「よしや Sain E 神楽坂店」

 東京都新宿区神楽坂6-11-1

 03-3268-3166