2022年1月20日木曜日

第2933話 中野では おしゃれな小径 レンガ坂

永福町から乗ったバスがJR中野駅南口に着いた。

「大勝軒」にビールは無いから、のどカラカラ。

さながらローマの浴場から上がったかの如し。

北口に廻り、サンモール商店街の東側、

飲み屋が林立するエリアに足を踏み入れた。

 

時間がまだ早く開いている店は限られている

ひらめいたのは3年前に一度だけ利用した、

レンガ坂の「vivo daily stand 中野本店」。

 

阿佐ヶ谷「いしばし」で塩らぁ麺のあと、

暑い中を歩いたから汗びっしょり。

立て続けに2杯飲んだ黒ラベルの生は

まさしく九死に一生、砂漠にオアシスだった。

 

南口に舞い戻り、レンガ坂。

煉瓦畳のこの坂は中野らしからぬおしゃれな小径。

若者、殊に女性に人気だ。

 

vivo」は“stand”を自称しながらも座り飲み。

都内に32店舗を展開するグループだが

J.C.は此処しか知らず、それも今回が二度目だ。

 

「泡のぶん少なくて構わないから泡ナシで―」

するとワンオペの女性スタッフ曰く、

「こちらがお得でオススメです」―

1ドリンク+2デリ or 2ドリンク+1デリは

1045円のレディース・セットだ。

 

現在、メンズもOKとあって2の1を選択。

デリはポーション小さめのつまみ類。

仏式小皿料理といった感じである。

 

理想的なグラスをほぼ一気。

お替わりしてしばらく、ウフマヨが供された。

黄身やわらか目のゆで玉子2個に

自家製マヨネーズがあしらわれている。

ウフはフランス語で玉子だが

事前に知っていれば1個に減らしてもらったな。

 

くり返し頼めるセットの第2ラウンド。

まずはシェリー(マンサニージャ)を通し、

スペインつながりで羊乳チーズのマンチェゴを。

ドン・キホーテの故郷、ラ・マンチャの特産は

シェリーとの相性がきわめてよろしい。

 

シェリーを飲み干し、

シードル(ヴァル・ド・ランス)に移行。

リフレッシュをブルターニュのりんご酒に託す。

それでも結局は薬局、ビールが好きなんだねェ、

第3ラウンドは黒ラベルの生に戻す。

2の1を3の0に出来ないかお願いしたが

やんわりと却下された。

 

半分残したものの、昼の「大勝軒」が文字通り、

ボディ・ブローのように効いてきた。

何か軽いものをとオマール海老のビスクを択ぶ。

 

小食のJ.C.に使い勝手の良い店は

中野に来たら立ち寄ること必至。

32店舗もあるんなら他のエリアも開拓してみよう。

昼と夜のつなぎに打ってつけの休憩所を見つけた。

いえ、今宵はこれでじゅうぶんですが・・・。

 

vivo daily stand 中野本店」

 東京都中野区中野3-35-6

 03-5888-5476