2022年1月13日木曜日

第2928話 カキくへば 舌焼けるなり 蠣殻町

前話で紹介したハワイアン・リポートの送り主、

のみとも・半チャンが

水天宮にオススメの洋食店があり、

この次期ならカキ料理がいいと言う。

 

中央区の日本橋人形町・蠣殻町・浜町界隈には

精通しているつもりだったが

「レストラン ラグー」は知らなかった。

これは行かずばなるめェ、軽い腰を上げた。

玄関先でステップなんか踏んだりしてネ。

 

首都高向島線・浜町出口に面して

即物的景色拡がる角地に店舗はあった。

そこそこの大箱である。

 

昼の営業時間に間に合うか心配したがセーフ。

ビールは生も瓶もキリン&アサヒの二段構え。

瓶はともかく2種の生を揃えているのはエラい。

泡が多そうなのでドライの中瓶を所望。

790円の値付けは高級店を自称しているネ。

 

メニューを開いたらカキはこんな感じだった。

かき料理=

カキフライ カキのスパゲッティー 

カキとほうれん草のグラタン

=殻付きかき(蠣殻町だけに?)=

生ガキ カキの黄金焼き カキのグリルガーリック

 

短考ののち、グラタン(1680円)をお願いした。

ほかに惹かれた料理は

カジキマグロとホタテのムニエル

シャリアピン風ハンバーグ

洋食屋さんのまかないポークソテー

当店はポークソテーをまかないで食べてるのかい?

さすが高級店、豪勢だなァ。

 

カキとほうれん草がグツグツいって整った。

なぜかタバスコが添えられる。

ソースはゆるめでグラタンよりクリーム煮に近い。

無防備に一匙すくい、口元に運んで

アチチ、アチチ! おのれの猫舌を忘れておったわい。

 

厚岸産のカキは大ぶりが3個。

チーズを振られ、グラティネされている。

粒が大きいから生はキビシいが火を通せば美味だ。

 

終盤、タバスコを試してみた。

ふ~ん、意外と合うもんだネ。

オレンジ色の小瓶の出番はにっぽんのイタリアン、

ピザやナポリタンだけじゃないんだ。

 

4時間後にディナーの約束があり、

パン及びライスはパスしておいた。

次回はロシアのバス歌手にちなむシャリピン風か

まかないポークソテーをいただいてみたい。

 

「レストラン ラグー」を名乗るわりには

RAGOUT(煮込み料理)が目立たぬ店でした。

 

「レストラン ラグー」

 東京都中央区日本橋蠣殻町2-16-9

 03-3663-6740