足立区・梅島のイタリアン、
「ピッコロ・カスターニャ」で独りランチ。
店名はイタリア語で「小さな栗」である。
東京スカイツリーライン(東武伊勢崎線)の
ほぼ高架下に佇まいすがしき店舗はあった。
駅そばの猥雑なエリアながら
以前はどなたかの住まいだったのだろう、
玄関へのアプローチがいい感じ。
引き戸を引いて履物を脱ぐ。
古民家を改造した室内はフローリングで
イタリア料理屋としてはきわめて珍しい。
ランチメニューはすべてスパゲッティー。
★ 自慢の野菜ナポリタン
A ソーセージとほうれん草のトマトソース
B ホタテとカリフラワーのクリームソース
C ベーコンと長ねぎのペペロンチーノ
D 小海老とかぶのしょうゆバター
★印が示すごとくにナポリタンがオススメ。
あえてAを選択し、ドライの生とともに通す。
ビールに続いてサラダが運ばれた。
サニーレタス主体に水菜とコーンが散っている。
生麺使用のスパゲッティーはモッチリのシコシコ。
フレッシュ&缶詰のダブルトマトに
ボローニャソーセージ&ほうれん草が絡み、
シンプルな美味しさ。
生を3杯飲み、食後のアイスレモンティー。
うん、これはアールグレイだネ。
このときぼんやり思っていたのは
当店のシェフは「鎌倉殿の13人」じゃないけど、
小栗サンじゃないかな?
同時に童謡「大きな栗の木の下で」が鳴り出した。
♪ 大きな栗の木の下で
あなたとわたし
なかよく遊びましょう
大きな栗の木の下で ♪
作詞・作曲者ともに不詳ながら
ベースはイギリス民謡らしい。
童謡ならさしもの浪花の小姑も
目をつぶってくれるよネ。
帰り際、フロア担当のマダムに訊ねると
やはりシェフは小栗サンだった。
ナポリタンやしょうゆバターを扱うから
オーセンティックなイタリアンとは
いえないまでも近所にあったら月に一度は
ビールを飲みに、いや、そうじゃない、
パスタをいただきにオジャマすることでしょう。
「ピッコロ・カスターニャ」
東京都足立区梅島1-12-4
03-3886-4840