2021年11月10日水曜日

第2882話 五加皮は中華の電氣ブラン

ソープランドのお世話になってもいないのに

観音裏の千束で所用を済ませ、バス移動。

浅草寺に手を合わせることもなかったから

この日は性なる観音さま、

聖なる観音さま、どちらも拝んでいない。

 

スカイツリーの足下を抜け、終点の錦糸町に到着。

馬券を買うわけでもないのに南口のJRA方面へ。

もっとも本日は開催日ではない。

 

居酒屋「三四郎」にやって来たら、ただ今改装中。

並びの「馬力」は営業中だが

今日はその気分に非ず。

墨東の歓楽街、錦糸町といえども

明るい時間帯は上野みたいにはいかない。

 

近くの「亀戸ぎょうざ 錦糸町店」の止まり木に止まる。

ひと月前に、のみとも・B千チャンと

大島店を訪れたばかりなのにネ。

 

錦糸町はアサヒの勢力圏内。

ドライの瓶が大・中・小とそろい踏む。

もちろん大をお願い。

 

亀戸本店は餃子と飲みもののみ。

大島は麺・飯類に加え、一品物もいくつか提供する。

錦糸町は醤油・味噌のラーメンと

チャーハンだけは出す。

 

オネバさんに「何枚?」と問われ、「1枚」と応じた。

餃子のことである。

1枚で1瓶空けて、もう1枚ともう1瓶。

そうしておいて五加皮酒(ウカピチュウ)を1杯。

ウコギの根に漢方薬を加えた中国の薬草酒だ。

 

この酒を味わうのは去年の9月以来。

川崎の誇る優良中華「成喜」で

五加皮ハイボールを飲んだのだった。

 

錦糸町店は餃子のタレ用小皿を

ソーサーに見立てたところに

リキュールグラスを置き、並々と注いでゆく。

液体は皿にあふれこぼれている。

 

楽しみながら思った。

此処は錦糸町ではなく、浅草じゃないのか?

「神谷バー」で電氣ブランを飲んでる気分だ。

そうだ、そうだヨ、

五加皮酒は中華の電氣ブランなんだネ。

 

「亀戸ぎょうざ 錦糸町店」

 東京都墨田区江東橋3-9-1

 03-3634-9080