2021年11月12日金曜日

第2884話 ドイツ車は売れている

今夕は二回り近くも年下ののみとも、

S方クンとアメ横で酌交の予定。

その前に独り0次会を目論み、早めに乗り込んだ。

 

門仲に本店のある「蔵どり 上野店」は

以前に何回か利用した。

いつも生ビールを2~3杯に焼き鳥を数本。

短い滞空で長居はまずしないせいか

当欄での紹介はまだないんじゃないかな?

 

此度もドライの中ジョッキ2杯。

ハツを塩、ハツモトをタレで1本づつ。

ハツモトが殊に好きだが

あらかじめ塩をしたところに重ねて

タレを絡めたらしく、ヤケにしょっぱい。

グイ~ッと生を追いかけて大事には至らず。

 

S方クンとは1年ぶりの再会。

いや、数週前に上野駅そばの裏道で偶然すれ違い、

言葉を交わしたから今宵は1年ぶりの再飲になる。

階段を上がったのは「かのや」の2階。

緊事宣下ではひとかたならぬお世話になった。

 

互いの息災を悦び合い、ドライの大瓶で乾杯。

ドイツ車メーカー勤務の彼に

コロナ禍下における業績を訊ねたら

在宅勤務が増えたおかげで

クルマをもう1台という、

富裕層の高級車ニーズが逆に高まったんだと―。

 

金持ちにコロ助野郎なんか関係ねェんだ。

貧困層をさらに困窮させただけなんだ。

このクソコロ野郎がっ! けっ!

 

ビール好きの男同士でグラスを重ね合ったら

大瓶が次から次、飛ぶようにカラになる。

あとで明細書を見ると6本飲んでいた。

 

マミツは「かのや」必注の3品。

インドマグロ3種盛り(1408円)

カニクリームコロッケ(462円)

海老マカロニグラタン(429円)

 

グラタンだけは2皿もらった。

マグロは赤身3切れ、中トロ2切れ、大トロ2切れ。

コロッケは2カン付けだ。

 

本マグロに次いで高級なインド(ミナミ)だから

大衆酒場といえども、そこそこのお値段。

それでも良心的な値付けと言えよう。

 

驚くのはカニクリとグラタンで

美味良質でありながら瞠目の価格破壊。

銀座の洋食店「赤木屋」さん「黒木屋」さんで

紅白粉つけたお運びネエちゃんに

ください、チョーダイでお願いしたら

どちらも1500円は下らない代物だヨ。

 

S方は酎ハイ、J.C.は紅一刻のロックに切り替え、

若い相方は絶品チーズ、さつま揚げなんぞも通す。

とにかく、しこたま飲むこと3時間余り。

満席の大音響に包まれながらも

オッサンとオッサン予備軍は頑張ったのでした。

 

「蔵どり 上野店」

 東京都台東区上野6-4-14

 050-3491-8460

 

「かのや」

 東京都台東区上野6-9-14

 03-5812-7710