2021年11月29日月曜日

第2895話 秋のスポーツ雑感

今年のプロ野球・日本シリーズは

近年まれに見る素晴らしさだった。

あらためて野球というスポーツの魅力を

実感させてくれた。

 

両チームの選手・監督・コーチが

一丸となって6戦すべて大熱戦。

球史に残るシリーズとなった。

ひるがえって過去2年。

ありゃいったい何だったんだ。

 

ジャイアンツの体たらくは

某メガバンクのシステム障害並みで

スポーツ庁から是正勧告が出されても

おかしくなかった・・・ちと言い過ぎか?

どっちにしろ原監督では来年も望み薄。

高津・中嶋両監督を良い手本にしてほしい。

 

大相撲九州場所は照ノ富士の独走一本道。

二場所連続優勝を許した大関陣はふがいないが

一すじの光明は復活途上の阿炎だ。

力強さもさることながら

不祥事による謹慎で人間的に大きく成長した。

物の言い方、頭の下げ方、

ずいぶん謙虚になって以前と様変わり。

 

加えて彼には立派な師匠がついている。

錣山親方に相当油を搾られただろうが

元寺尾の指導のもとで精進を重ねれば

近い将来の綱も見えてこよう、期待したい。

 

ぼったくり男爵にも物申す。

彭帥(ポン・シュアイ)選手の失踪には

全米女子テニス協会会長はじめ、

大坂なおみ、ジョコヴィッチらが

いち早く声を挙げたのに対し、

しばらく沈黙を決め込んでおきながら

いきなりサシでテレトークかい?

胡散くさいことこの上なし。

 

安倍がトランプのポチなら

バッハはプーサンのポチってこった。

即刻退任してもらい、IOCの次期会長は

ヒマになったメルケルさんにお願いしたい。

 

まだ年の瀬とは言い難いが一年を振り返って

ゴルフ界ではマスターズの松山英樹。

全米女子オープンの笹生優花&畑岡奈紗。

彼らの活躍は特筆中の特筆だった。

 

最後はやはりオオタニサ~ン。

快挙についてはさんざん語られてきたので

ここは一つ、日本におけるスポーツメディアの

幼稚さ、未熟さを指摘しておきたい。

 

猫も杓子も金科玉条のごとく

1010本の二ケタばかりに注目してきた。

メディアがあおるからだ。

大谷自身も打ち明けているが

本人はまったく頓着しなかった。

10勝はいつでもできると言いきっている。

 

1918年の1311本塁打と2021年の9勝46本塁打。

比べるもんじゃないけれど、あえて比較すりゃ

どちらの記録が上なのか一目瞭然だ。

 

投手の勝利数は自分独りではどうにもならない。

後続投手の踏ん張り、

打線の援護次第でどちらにも転ぶ。

実際、今シーズンの大谷は

勝利投手の権利を何度も失ってきた。

 

それでは大谷が強豪チームにいたらどうなるか?

勝利数は増えても、それほどではないだろう。

むしろ敗戦数が減ると思われる。

今期は2敗だから減りようがあまりないがネ。

よって投手を量るバロメーターは防御率第一だ。

 

今年はオリンピック以上に

プロスポーツに楽しませてもらった。

来年もこうであってほしい。

J.C.のコロ助対策は

ワクチンよりスポーツですから。