2011年6月30日木曜日

第86話 夜の神田の「三州屋」

先週、「三州屋 裏通り店(神田駅前店)」の
銀むつあら煮を紹介したら何人もの読者の方から
「飲みに行きたいので、夜の様子を詳しく教えて・・・」―
かようなリクエストが寄せられた。
よって当ブログとしては異例の早期再登場であります。

くどくどと説明するよりも直近4夜の訪問メモを
ご覧いただいたほうが早道と思われるので、そうしたい。
飲みものはビールの大瓶か中ジョッキで入り、
日本酒か芋焼酎に移行するのが常である。

第1夜ー5月某日
 イナダかワカシのあら煮(突き出し)
 皮はぎ刺し(1050円)・・・残念なことに肝はナシ
 むつ子煮(600円)・・・黒ムツの子に百合根添え
 鯛豆腐(780円)・・・「三州屋」の名物は鳥豆腐だけど


第2夜ー5月某日
 いか酢味噌(突き出し)・・・イカやタコの酢味噌が多い
 せり辛子和え(値段失念)・・・シャキッとして旨し
 ほたるいかボイル(値段失念)・・・富山湾産で良質
 銀むつあら煮(650円)・・・黒むつあら煮だと600円


第3夜ー6月某日
 たこ酢味噌(突き出し)・・・イカよりタコがいい
 茄子ぬか漬け(250円)・・・練り辛子がピッタリ
 かつお刺身(値段失念)・・・ ニンニクないが鮮度高く美味
 にしん煮付け(480円)・・・小ぶりのニシンはアッサリ仕上げ


第4夜ー6月某日
 黒ムツあらの南蛮漬け(突き出し)
 かにサラダ(750円)・・・ずわい蟹にたっぷり野菜と自家製マヨ

  *この夕方はパーティーの前に立ち寄り、ビールを1本

赤字は推奨メニューで、やはり銀むつあら煮はその筆頭格である。
おろし生姜でやる初夏のかつおがさわやかな香気を放った。
願わくば生ニンニクのスライスがほしいが、たまにゃ生姜も悪くない。

と、ここまで書いたところで
つけっ放しのTVを見やったらキャスターの古舘サンが伝えている。
震災後初めて気仙沼の漁港に静岡の漁船が接岸したとのこと。
縞模様も鮮やかに見事なかつおが水揚げされている。
昨年のかつおの水揚げ量は気仙沼港が全国一。
万全とはいかないまでも
どうにか”海のダイヤ”の到来に間に合った様子、よかった。

都内各所に散在する「三州屋」はどの店舗もサカナが中心。
肉料理はほとんど見当たらず、思い浮かぶのは鳥豆腐くらい。
そのせいか、肉には目のない若者の姿が少ない。
女性客にいたってはほとんど見つけるのが難しい。
銀座や六本木と違い、神田はオヤジの聖地である。

「三州屋 裏通り店(神田駅前店)」
 東京都千代田区内神田3-22-5
 03-3252-3035