♪ メリケン情緒は涙の Color Oh Oh
翔びかう妙な叫びが Yokohama に
エノケン・ロッパの芝居途中どうして
彼女の姿が消える?
夜霧の China Town を中ほど行くあたり
吐きだめたなびく魔のとびら Oh Oh Oh ♪
(作詞:桑田佳祐)
意表をついてサザンオールスターズで幕開け。
彼ら7枚目のアルバム、「人気者で行こう」から
「メリケン情緒は涙のカラー」である。
この曲、大好きなんですワ。
バンドホテルや産業道路なんかも登場してくるし・・・。
さて今を去ること十数年前、「読売アメリカ金曜版」に
「れすとらんしったかぶり」なるコラムを連載していた。
そこからセレクトする”古く良かりしニューヨーク”シリーズ。
今日は第4回をお送りしましょう。
題して「夜霧のチャイナタウン」。
そう、冒頭の「メリケン情緒~」は
歌詞にある”夜霧のChina Yown”に注目したワケであります。
=夜霧のチャイナタウン=
中華料理店ひしめき合うマンハッタンのチャイナタウン。
ひしめきピンキリのなか、良店の見極めが難しい。
今回はチャイナタウンの旨い店のご紹介。
まずは「Bo Ky (波記潮州小食)」。
潮州料理は四川や広東よりマイナーだが美味でつとに有名だ。
この店では平打ち・細打ちを選べるコシの強い玉子麺が上々。
小海老・魚団子・焼き豚入りに
熱々のスープを張ったカンボジア麺がとりわけ旨い。
どの料理も3~4ドルといったところ。
「Wonton Garden」は早朝の朝粥から深夜の湯麺まで楽しめる。
広東炒麺、香港伊府麺、海南鶏飯に加え、
上海小籠湯包までカバーするヴァリエーションの妙。
自慢のワンタンは小海老と豚挽き肉の餡。
スープにはねぎと黄にらが浮かんでいる。
ほとんどの皿が5ドルでオツリが来るだろう。
街はずれのチェイサム・スクエアに面した
「Hop Shing」は焼きそばを推奨する。
ローメンとパンフライドの2種類あるなか、前者が断然いい。
かん水香る麺は幼い頃食べた支那そばを偲ばせる。
ニンニクと一緒に揚げた殻つき海老にはビール、
生姜風味の渡り蟹には白飯がピッタリ。
どんじりに控えしは「Canton」だ。
ニューヨーク随一の中国料理店の折り紙をつけたい。
日本人におなじみの乾焼大蝦や青椒牛肉糸など、
丁寧な下ごしらえが繊細な仕上がりをもたらしている。
揚州名物の炒飯は昔懐かしい本物の味がした。
夜霧に濡れた横浜の裏街で
トレンチコートの裕次郎に食べさせたい、そんな味だった。
てなことで今日のお別れはやはり裕次郎でまいりましょうか。
大方の読者は「夜霧よ今夜もありがとう」を予想するでしょうが
ここでも意表をついて「夜霧のブルース」。
♪ 青い夜霧に 灯影が赤い
どうせおいらは 独り者
夢の四馬路か 虹口の街か
あゝ波の音にも 血が騒ぐ ♪
(作詞:島田磬也)
おっと、オリジナルは裕次郎ではなく、ディック・ミネでした。
そう、そう、鶴田浩二も歌ってたっけ・・・。
「Bo Ky」
80 Bayard St
212-406-2292
「Wonton Garden」
56 Mott St
212-966-4886
「Hop Shing」
9 Chatham Square
212-267-0220
「Canton」
45 Division St
212-226-4441
翔びかう妙な叫びが Yokohama に
エノケン・ロッパの芝居途中どうして
彼女の姿が消える?
夜霧の China Town を中ほど行くあたり
吐きだめたなびく魔のとびら Oh Oh Oh ♪
(作詞:桑田佳祐)
意表をついてサザンオールスターズで幕開け。
彼ら7枚目のアルバム、「人気者で行こう」から
「メリケン情緒は涙のカラー」である。
この曲、大好きなんですワ。
バンドホテルや産業道路なんかも登場してくるし・・・。
さて今を去ること十数年前、「読売アメリカ金曜版」に
「れすとらんしったかぶり」なるコラムを連載していた。
そこからセレクトする”古く良かりしニューヨーク”シリーズ。
今日は第4回をお送りしましょう。
題して「夜霧のチャイナタウン」。
そう、冒頭の「メリケン情緒~」は
歌詞にある”夜霧のChina Yown”に注目したワケであります。
=夜霧のチャイナタウン=
中華料理店ひしめき合うマンハッタンのチャイナタウン。
ひしめきピンキリのなか、良店の見極めが難しい。
今回はチャイナタウンの旨い店のご紹介。
まずは「Bo Ky (波記潮州小食)」。
潮州料理は四川や広東よりマイナーだが美味でつとに有名だ。
この店では平打ち・細打ちを選べるコシの強い玉子麺が上々。
小海老・魚団子・焼き豚入りに
熱々のスープを張ったカンボジア麺がとりわけ旨い。
どの料理も3~4ドルといったところ。
「Wonton Garden」は早朝の朝粥から深夜の湯麺まで楽しめる。
広東炒麺、香港伊府麺、海南鶏飯に加え、
上海小籠湯包までカバーするヴァリエーションの妙。
自慢のワンタンは小海老と豚挽き肉の餡。
スープにはねぎと黄にらが浮かんでいる。
ほとんどの皿が5ドルでオツリが来るだろう。
街はずれのチェイサム・スクエアに面した
「Hop Shing」は焼きそばを推奨する。
ローメンとパンフライドの2種類あるなか、前者が断然いい。
かん水香る麺は幼い頃食べた支那そばを偲ばせる。
ニンニクと一緒に揚げた殻つき海老にはビール、
生姜風味の渡り蟹には白飯がピッタリ。
どんじりに控えしは「Canton」だ。
ニューヨーク随一の中国料理店の折り紙をつけたい。
日本人におなじみの乾焼大蝦や青椒牛肉糸など、
丁寧な下ごしらえが繊細な仕上がりをもたらしている。
揚州名物の炒飯は昔懐かしい本物の味がした。
夜霧に濡れた横浜の裏街で
トレンチコートの裕次郎に食べさせたい、そんな味だった。
てなことで今日のお別れはやはり裕次郎でまいりましょうか。
大方の読者は「夜霧よ今夜もありがとう」を予想するでしょうが
ここでも意表をついて「夜霧のブルース」。
♪ 青い夜霧に 灯影が赤い
どうせおいらは 独り者
夢の四馬路か 虹口の街か
あゝ波の音にも 血が騒ぐ ♪
(作詞:島田磬也)
おっと、オリジナルは裕次郎ではなく、ディック・ミネでした。
そう、そう、鶴田浩二も歌ってたっけ・・・。
「Bo Ky」
80 Bayard St
212-406-2292
「Wonton Garden」
56 Mott St
212-966-4886
「Hop Shing」
9 Chatham Square
212-267-0220
「Canton」
45 Division St
212-226-4441