2013年10月8日火曜日

第681話 大好きな町 西荻へ

旧きわが友、アナリストのフタちゃんに誘われて
やって来ました西荻窪は通称ニシオギ、
中央線沿線でもっとも好きな町だ。
今宵は彼の主催する食事会に飛び入り参加である。
集結したのは手下(てか)のみなさんで
舞台は女性スタッフだけが運営する和食店「しおとと」だ。

夕刻、時間に余裕ができ、これ幸いと隣りの荻窪で
依頼されたミッションを手際よく片付ける。
そしてそこからテクテク歩いて来た。

「しおとと」に到着すると開店間もないせいか、
先客はカウンターに常連らしきオジさんが独りのみ。
用意された予約席ではなく、こちらもカウンターに陣取って
サッポロの生ビールを飲みながら
先ほど調査したばかりのデータを自宅のPCに送信する。
ほどなく到着した面々とテーブルに移動して
小宴会の始まり、はじまり。

最初に運ばれたのは胡麻油和えの長ねぎを乗せた冷奴。
無難なスタートといえる。
続いて鳥ささみと長芋の梅肉和え。
2品を味わった限り、本格的な和食ではなく、
いかにも女性の手になる家庭料理といった感じだ。
帰宅しても暗い部屋だけが待っている独身者に
こういう品々は恰好の口なぐさみとなろう。

サーモンマリネ入りサラダのあとにお造り。
真鯛・中とろ・帆立の陣容で質はまずまず。
ここで能登の白菊なる冷酒に切り替えた。
加賀にせよ、能登にせよ、
石川県の清酒からはエレガントな香りが立ち上る。
さすがに多くの美女を輩出するプリフェクチャーだ。

言い出しっぺが誰か存ぜぬが
日本海に面する県は不思議なことに
秋田・新潟・石川・京都と飛び石で美人の産地。
飛ばされた青森・山形・富山も負けず劣らずと思うけれど、
あえて世の通説に逆らうのは遠慮しておく。

牛もも肉のタタキ、おでんの盛合わせときて
締めは生玉子ごはん。
これでおまかせ料理は4千円だったかな?
お食べ得といってよい。

後着の女性たちが加わり、
飲むほどに酔うほどに座は盛上がる。
部外者として参加したJ.C.を温かく迎えてくれたメンバー、
肥を掛けて・・・もとい、声を掛けてくれた旧友に
深く感謝の西荻の夜でした。
みなさん、どうもありがとう。

「しおとと」
 東京都杉並区松庵3-38-20 KURA尾崎B1
 03-6796-9