2013年10月30日水曜日

第697話 黒いにんにく 双子の玉子 (その1)

このところ東京もめっきり涼しくなりました。
のみともと待合わせても
みんなハーフコートなんぞ羽織って来るもんなァ。
いえ、薄着派のJ.C.は相変わらずシャツ1枚で
「バッカじゃなかろか!」―
なんて周りから白い目で見られている。
いいんだもんネ、このほうが風邪引かないんだもんネ。

みちのくののみともがみやげの山を抱えて上京して来た。
何でも前日まで青森県・八戸に居た由。
港の朝市や「八食センター」で珍品に遭遇し、
我慢できずにいろいろ買い込んじゃったらしい。

ああいう場所で売られている物品は
名もない酒の肴一つとっても
都会のスーパーとは比べものにならないほど実がある。
実際に袋もののつまみを食べてみて
チーズ&いかの松葉や
のしほたて(のしいかの帆立バージョン)の秀逸さに
八戸漁港の底力を思い知らされた。

ふ~む、八戸かァ!
思い起こせば、訪れたのは20年以上前の真冬だった。
迎えてくれた友人のクルマで
三沢空港から凍結した道路をツルツル滑りながら
何とか市内に入ったっけ・・・。
朝の市場じゃ、腹を割かれて白子をさらした、
新鮮な真鱈がところ狭しと並んでいた。

タラ、サバ、イワシ、イカ・・・季節の移ろいとともに
揚がるサカナは異なれど、八戸港は大衆魚の宝庫。
もっともここ数年、タラの値段は高騰の一途で
もはや大衆魚とは呼べなくなった。
タラ大好き人間としては心もフトコロも痛むが
世の人々がようやくタラの旨さに
目覚めてくれたのかと思うと、うれしい限りなりけり。

おっと、八戸みやげのハナシであった。
とにかくいただいたのはすべて食べもの、それもドッサリ。
前述の袋もののほかに、まず大量のにんにくがあった。
魚介以外の青森名産は第一にりんごだが
どっこい、にんにくは国内総生産量の8割を占めている。
ブランド化された田子町産がつとに有名で
十和田市と天間林村を加え、青森にんにく三大産地と称する。

今回運び込まれたのはフツーのにんにくだけじゃなかった。
空けてビックリ玉手箱、こんなヤツが出て来たヨ。
と、ここまで書いてスペースが尽き、
写真はまた明日お目にかけましょう。
焦らすんじゃないヨ! ってか? ごめんね、ゴメンネ!

=つづく=