2013年10月31日木曜日

第698話 黒いにんにく 双子の玉子 (その2)

八戸から届いたみやげのつづき。
包みを開いて現れたにんにくにビックラこいた。
とくと、ご覧くだされ。
これが青森名物の黒にんにく  
火を入れすぎて焦がしちまった天津甘栗かと思ったぜ。
噂には聞いたことがある黒にんにくながら口にするのは初めてだ。

一粒じっくり味わってみて
どんなプロセスを経て、かような熟成をとげたのだろう、
まったりとしたコク味が舌の上に広がった。
子どもの頃、腹をくだしたときに
飲まされた梅肉エキスに似てないこともない。
食物なのか? クスリなのか? 第一感はこのことだった。

通販のサイトでは一応、健康食品のカテゴリーにおさまっている。
でもネ、このままでは少々無理があるんじゃないかなァ。
殊に女性や子どもにはキビしいんじゃないかねェ。
ただし、ただしですヨ、南部味噌を一つまみ添えてやれば、
それだけで酒のつまみにも、飯のオカズにも変身しそうだ。
わが家に南部味噌はないから信州味噌で代用したら
ハイッ! バッチグー(死語か?)でありました。

うれしいじゃないか、みやげの中に納豆があった。
青森の隣県、岩手は二戸市の生産者による、
国産大豆使用の小粒納豆は文字通り粒揃い。
見るからに、おのれの美味をささやきかけてくるかのようだ。
こんな逸品をこのまま味わってはもったいない。
まずは炊飯の準備から・・・ということでござる。

一緒に届いた宮城産ひとめぼれを磨ぎ、炊き上げて茶碗によそう。
同時にくだんの納豆をこれでもかとかきまぜる。
おもむろに、きざみねぎ、練り辛子、生醤油を添加し、さらにかきまぜる。
上記3品は添加しても
据え付けの添加物、納豆のタレは封も切らずにサヨウナラだ。
ここがポイント!

いやはや、この納豆の旨かったこと。
なんで青森・八戸に岩手・二戸の納豆があったのか存ぜぬが
旨いモノは旨いっ! 
掛け紙に”日本の大豆を食べませんか”とあった。
ちなみに大豆は北海道産の雪静、造り手は「高橋豆腐店」。
おかめ、くめ、あづまの御三家とは別物だぜ。
J.C.の知る限り、唯一対抗できるのは
山形産の確か、”おいしい納豆”といったかな? 
北千住の「食遊館」で出会った、それだけだ。

そして、みやげのなかで最大のインパクトがコレ。
デッカい五つの鶏卵
左端の赤玉は自宅の冷蔵庫にあった玉子(Mサイズ)。
何でこんなに大きいの?
合鴨のソレならいざ知らず、
ニワトリの玉子でこんなんは見たことないわい。
明日はこのデカ玉を主役にしたいと思います。

=つづく=