2013年10月21日月曜日

第690話 合い合い挽きのハンバーグ 男やもめのキッチン Vol.8

ふと思いついてハンバーグが食べたくなった。
子どものときは好きだったのに最近はまず注文しないハンバーグ。
てなわけで今日は
=男やもめのキッチンシリーズ=いきます。

作るのは幼き頃に食したお子ちゃま仕様ではない。
もっと大人っぽい、そして男っぽいヤツである。
赤ワインにバッチリ合うようなネ。
したがって用意する挽き肉からして市販のものとは全然違う。
サブタイトルの”合い合い挽き”というのは
ミスプリでもなんでもなく、あれで正しいのだ。

牛・豚の合い挽き肉に羊を加えるのがミソ。
まずはラム肉を販売する店を探さなければならない。
J.C.の場合は北千住・マルイの地下、
「食遊館」の精肉売場「柿安」に行くことが多い。

ジンギスカン用の仔羊肉120gに牛・豚の合い挽きが240g。
これを合わせて挽いてもらう。
したがって牛・豚のほうは二度挽きと相成る。
当然、目方は減って割高となるが多少の無駄は致し方ない。

用意する食材(2人前)は
 上記の挽き肉・・・・・340g(1割近くのロスが出る)
 生玉子・・・・・1個
 玉ねぎ・・・・・適量
 パン粉・・・・・適量
 ニンニク・・・  適量(嫌いな方は不使用可)
 塩・胡椒・・・・適宜
 ハーブ(パセリ・ミント・タイム・マジョラムなど)
 スパイス(クミン・カルダモン・クローヴなど)
 ブランデー少々

①細かくきざんだ玉ねぎとニンニク、挽き肉、生玉子、
  パン粉、塩・胡椒をよく混ぜる。
  ビニール袋を使うと手が脂臭くならない。
②肉塊を3つに分け、1つはそのままプレーン。
  あとはそれぞれハーブとスパイスを別々に練り込み、カタチを整える。
③フライパンに油を引いて3つ一緒に焼き上げるが
  上げ際にブランデーでフランベする。
④フライパンに残った肉汁にバターを加え、
  溶けたらウスターソースと醤油をホンの少々。
  半分を小皿に取っておく(ソースA)。
  残りには温めながらケチャップを混ぜ込む(ソースB)。

ハーブ・ハンバーグはソースを使わずビールとともに―。
残ったフレッシュ・ハーブを添えてもいい。
スパイスはソースAをかけて赤ワインとともに―。
挽き立ての黒胡椒でワインが引き立つ。
プレーンはソースBをかけてライスとともに―。
懐かしい昭和の洋食屋の匂いがする。

ほかにもいろいろアレンジしてみよう。
ハーブにバジルを使うとトマトソースがピッタリ。
スパイスにはカレー粉を混ぜ込んでもよい。
プレーンに五香粉を振り入れたらアッという間に香港風だ。
2人前につき、2人で半分づつ分け合うのが好ましい。
やもめの場合は半個×3を冷凍保存する。

ガルニテュール(付合わせ)は、手を抜くなら「マック」のポテト。
次いで冷凍のインゲン、これはなかなかのすぐれモノですゾ。
凝りたい向きはキャロット・ヴィシー(にんじんグラッセ)を作りましょうか。

ハンバーグでん、餃子でん、せっかくの手作りなら
味や香りをワンパターンにせず、ヴァリエーションをつけると
食卓がより華やぐこと請け合いですヨ。
それではどちらさんも、ボナ・ペティ!