2021年12月28日火曜日

第2916話 温野菜 欲しくて注文 ハンバーグ

浅草・雷門の右奥の「とん久」を出て

徒歩1分の「神谷バー」へ移動。

満席の2階は待ち客が2組、階下へ戻る。

いや、こっちもいっぱいだヨ。

 

二人だけ佇める立ち飲みスペースに先客が一人。

立ち飲み上等、どうせ長居はしないんだ。

ところが食券を買ってるあいだに

残りのスペースにオッサンが立ってやがる。

 

荷物があったら置いとくところを

いつも手ぶらのJ.C.、まさかスマフォは置けんやろ。

ホールを見回していると

中年夫婦がマスクを着けて立ち上がり、卓が空いた。

 

求めた食券はドライ大瓶&電氣ブランオールド。

どうしても泡ナシが飲みたくて瓶にしたが

此処で瓶を飲むのは人生初である。

泡のぶん少なくて構わないから

泡抜きにしてくれなんて混雑時には迷惑だろうし、

説明するのも面倒くさかった。

 

まずは1杯あおって気を静め、再び食券売り場へ。

単品とはいえ、カキフライを5個やっつけたから

そんなには食えない。

ショーケースの隅から隅まで入念にチェックする。

これといって欲しいものはないなァ。

マミツレスにしとこうか・・・。

2階はそうもいかないが1階は食券制につき、可能だ。

 

おっと、あったヨ、ありました。

狙うはハンバーグのガルニテュール(付合わせ)。

ニンジン・インゲン・ジャガイモの黄金トリオだ。

まさに洋食の王道である。

いえいえ、フランス料理も同じこと。

 

おお、いいネ、いいですネ。

トリオに加え、立派な枝ぶりの、じゃなかった、

茎ぶりのクレソンまで1本付いて来た。

麦酒と電氣を交互に味わいながら

口元がゆるんでくるのを明確に自覚していた。

 

ハンバーグは残すのか? ってか?

トンデモない、ちゃんといただきますヨ。

すっかり脇役扱いのハンバーグでしたが

良い方向に予想を裏切られました。

 

今まで食べなかったわけじゃないけれど

グループで利用したときやなんかに

みんなでいろいろ頼んだヤツを

1片か2片、つまんだだけだと思う。

それも冷めかけたヤツを―。

 

かなり濃厚なパティはビーフ100%かな?

よしんば合挽きだとしても

9:1か、せいぜい8:2どまりだろう。

「神谷」ではポテサラ&串カツが定番ながら

今後、ハンバーグを仲間に加えましょう。

 

「神谷バー」 

 東京都台東区浅草1-1-1

 03-3841-5400