2021年12月29日水曜日

第2917話 旧友集まり 四人飲み

この師走、最初で最後の四人飲みを敢行。

同じ顔ぶれが集まるのはおよそ10年ぶりだ。

 

カレー専門家・O野チャン。

特許事務所のOL兼パン専門家・P子。

いつの間にやら小四娘のママ・M央。

ブランクが長引いたのはM央の旦那が

デトロイトに赴任したためである。

 

神田神保町「多幸八」に集結。

O野チャン行きつけの居酒屋は

J.C.も何回か訪れたが直近は10年も前になる。

刺身、焼きとん、ともに旨い店で

ユニークな自家製シューマイなんぞも供する。

 

J.C.はここの焼きとんが大好き。

殊にタレが好く、昭和の匂いが立ちのぼる。

生も瓶もキリンだけという、

ビールの品揃えが唯一の不満だ。

 

生ビール、酎ハイ、ハイボール、

各自好みのジョッキ&グラスをガッチンコ。

さっそくそれぞれの10年リポートが始まった。

 

いやはや、みんな堰を切ったが如くに

よくまあ喋ること、しゃべること。

無口(?)な当方が口を挟む間もあらばこそ。

もっぱら聞き手に回っておりやした。

 

最初に焼きとんミックスが運ばれた。

うん、コレだヨ、これ!

小学低学年で居酒屋デビューを果たしたオヤジは

あの頃を懐かしみながら

ナンコツを噛みしめておりやした。

 

続いて刺身盛合せ。

サヨリ・赤身・中トロ・イカ・赤貝といった陣容だ。

そして炒り銀杏は

小まめなO野チャンが殻を全部、むいてくれやした。

 

隠れ名物・シューマイが登場。

精肉店のソレみたいにグリーンピースがチョコン。

つなぎ、とりわけ片栗粉が多く、

これまた昭和の風を舌上に吹かせる。

 

二次会は「多幸八」の裏手にあるバーへ流れた。

10年のブランクを埋めるように

年明け二月の再会を約し、当夜はお開き。

彼らによって「JCの会」と命名されたこの会。

しばらく続きそうな気配である。

 

振り返れば、この一年。

5年ぶり、10年ぶり、20年ぶりに

相まみえた旧く良かりし友の数は

軽く10人を超えたろう。

クラス会、同期会が無いにも関わらずだ。

 

かように貴重な年が暮れようとしている。

去りゆく丑の後ろ姿が見えるような気がした。

 

「多幸八」

 東京都千代田区神田神保町2-20-29

 03-3263-1568